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4月29日のまにら新聞から

政治活動の権利はない 豪修道女拘束

[ 683字|2018.4.29|政治|新聞論調 ]

 71歳のオーストラリア人修道女パトリシア・フォックスさんが、その滞在資格をめぐる論争の渦中の人となっている。

 彼女は宣教師ビザで滞在していたが、人権活動家として、マニラやダバオで反政府集会に参加している姿を写真に撮られていた。

 その結果、フォックスさんは入管に呼び出され、1日拘束された。入管は宣教師ビザで政治活動をすることは許されないと彼女に通告した。

 フォックスさんはアキノ前大統領派の人権活動家や政治家、メディア幹部などさまざまな反ドゥテルテ派グループと交流してきた。交流してきた相手は、キリスト教とは関係ない相手だ。

 フォックスさんが比に長く住む理由はなんといっても彼女は比が好きで、ここでは友人たちの支援を得られ、永住先として居心地がいいからだろう。宗教的理由は彼女のビザには必須だったとしても、宗教の優先度は2番目だったのではないか。

 外国人がビザを持つことは「特別扱いだが、外国人の権利ではない」と入管が主張することは正しい。モレンテ入管局長は宣教師ビザについて「宣教師の活動をする際のみに特別扱いされるが、政治活動をする権利はない」と述べている。

 入管がフォックスさんに30日以内の国外退去が命じたことに対し、フォックスさん側は再考を求めている。彼女の弁護士は、本人の申し立てを聞く機会が与えられるべきだったとしている。

 この問題は裁判で決着させるのが最も良いのではないか。比人のホスピタリティーを利用して、この国で政治活動をする外国人をどう扱うべきかについて、裁判所が判例を示してくれると思うからだ。(26日・マラヤ)

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