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3月23日のまにら新聞から

嘘は真実より早くひろがる 我々はフェイクニュースに立ち向かえるか

[ 783字|2018.3.23|社会|新聞論調 ]

 サイエンス誌3月9日号で、マサチューセッツ工科大学の研究者による「オンラインでの正しい/間違ったニュースの拡散」という論文が発表された。その結論は驚くべきもので、「うそは真実より早く広まる」というのだ。この調査では、10年超にわたり、ツイッター上での主要な報道に関する12万6千件の発言が分析された。ツイッターではほとんど常に、間違った情報が正確な情報より早く大規模に広がることがわかった。研究を率いたデータアナリストのソルーシュ・ヴォゾフィは「人間の本質に関わる背景があるのでは」と述べる。

 この研究は、フェイスブックやユーチューブなどの他のSNSについての状況も暗示。扇動的なコンテンツを誇張して伝えるものはどれも、フェイクニュースを伝えるリスクがある。研究結果では、フェイクニュースは平均して6倍も早く広まるという。分野はテロと戦争、科学技術、エンターテイメントと多岐にわたり、政治に関するものが群を抜く。

 ポー上院議員とロケ大統領報道官は昨日、フェイクニュースについて発言した。ロケ報道官は、ポー議員が立案した反フェイクニュース法について、「もしこんな法案を議会が可決したら、私は大統領府の職を辞し、最高裁に合憲性を問うて提訴する」とメロドラマ調に訴えた。共和国法第6713号(公務員の行動規範と倫理基準)の改正を求めるポー氏の法案は、政府職員が「フェイクニュースあるいは政府が公衆から託されている信頼性を損なう情報」を広めることを禁じている。ロケ氏は同法案を、表現の自由を規制している点で違憲だとしている。

 タイムズ紙のようなメディアは、この研究から学ぶべきだろう。ソーシャルメディアのフェイクニュースは、主要メディアの優位性と信頼性に乗じて、真実を確認せずに情報を流すなどして悪名をとどろかせている。(17日・タイムズ、イェン・マカベンタ)

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