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10月29日のまにら新聞から

戦闘は終わらず 過激派の情報収集を

[ 634字|2017.10.29|社会|新聞論調 ]

 ミンダナオ地方マラウィ市の長期化した戦闘が表向きは終わった。しかし政府にとっては得るものが少なく、その勝利は短命に終わる可能性がある。

 5月23日に始まったイスラム過激派と国軍の戦闘は、フィリピンの最近のテロリスト掃討で、最も激しいものの一つとなった。国軍によると、死者は過激派が919人、国軍兵士・警官は165人、市民は47人だった。

 戦闘終結とハピロン、オマル・マウテ両容疑者の殺害は、比のイスラム原理主義の終焉を示すものではない。それどころか2人が彼らのイデオロギーへの殉教者と見なされると、ミンダナオ地方ではより大きなテロが生じる可能性もある。

 比大イスラム研究所元代表のジュルキピリ・ワディ教授は「両容疑者の殺害後には、新しい指導者が出現するだろう」と述べ、グループの指導者が交代する見解を示した。ドゥテルテ統領自身も「彼らはどこでも再集結するだろう」と述べ、テロリストは消えないと警告している。

 ドゥテルテ大統領は7月の施政方針演説後に、数百人の過激派が銃器と共にマラウィ市に入っていることを把握できなかった諜報活動の失敗を認めた。次回の攻撃を計画段階で止めるには、情報収集活動を強化する必要がある。

 政府はミンダナオ地域全域の警察と軍の情報収集能力を強化するために、麻薬戦争に割り当てられた数十億ペソの予算を再編すべきである。バランガイ(最小行政区)に至るまでの情報収集のネットワークの確立を急ぐべきだ。(26日・インクワイアラー)

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