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6月22日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 578字|2015.6.22|社会 (society)|ハロハロ ]

 「近くて遠い国」中国とのお付き合いは本当に難しい。南シナ海の領有権問題ではなく、コンドミニアムの同じ階に住む中国人家族のことである。子どものかん高い泣き声がいつも聞こえてくる。ドアを大きく開けたままで音楽がうるさい。週末になると親戚か友人が訪ねて来て騒いでいる。同じ階のほかの住人はいるかいないか分からないほど静かなのだが、中国人は騒々しい。

 カイロにあるナイル川の島にある外国人居住地区で同じような思いをしたことがある。しかし、アラブ人は断食明けに夜遅くまで騒ぐが、年1回だけだった。中国人の日常的な騒々しさは、アラブ人をはるかに超えているようだ。東京の便りで、中国人が都内のマンションを数室、投資のため購入するようになって、普段は居住していないことを理由に管理費の支払いを拒否、マンションの管理組合が困っているという話を知った。

 カルチャーの違いは大きい。当人はそのような生き方しか知らないため、当たり前と思い込み、外国でもそのまま通すことになる。説明しても分かってくれないのも理解はできる。日本は20世紀初め、日露協商で中国東北部を南北に分断し、日ロが勝手に勢力圏を設定した。この秘密合意がロシア革命で暴露されて中国をかんかんに怒らせた。しかし結局、日本は満州を占領した。近所迷惑ぐらい「文化の違い」として耐えるしかない。(実)

ハロハロ