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3月2日のまにら新聞から

比で学んだ10のこと 比人女性と結婚した米国人男性

[ 768字|2018.3.2|社会 (society)|新聞論調 ]

 私は、フィリピン女性と結婚できた幸運な米国人だ。この2年間の結婚生活で学んだことを紹介しよう。

(1)家族を優先。私の新しい家族は20人以上。妻と子供2人はまもなく米国の市民権を得るが、この国とのつながりは切れないだろう。3万人の米国人退役軍人や年金受給者も比人女性と結婚し、幸せにここで暮らしている。(2)相手に怒鳴らない。元軍人として私はよく命令口調や喧嘩ごしになるがそれは通じない。妻の方が私を刺激しないよう気を使う。私が普段以上に大声を出すのはカラオケをする時ぐらい。(4)家族の財務状況を自分で管理する。それで十分でなければ夫婦が違う口座を持つこと。(5)首都圏の渋滞のひどさ。タクシーで長時間過ごすしかない。長く暮らした台北では素晴らしい地下鉄が走っていた。(6)文化の違いを常に思い出すこと。妻は女性であり、しかも比人である。北米育ちの人間とは行動や習慣が違うことを常に意識すべきだ。(7)私の妻は完璧な介護士で慈母であり、優秀な娘、寛大な叔母、そして苦労人だ。ただ、「フィリピン・タイム」で生活している。米国のペースに合わせるのは難しそうだ。(8)アメリカは高齢化し、私を含め優秀な介護士が必要だ。トランプ大統領は信心深く家族思いの比人に特別の移民枠を設けるべきだ。結局、太平洋戦争では一緒に戦ったのだし。(9)ドゥテルテ大統領の公約は良い。麻薬問題を解決するため中国との付き合い方が大切だ。クウェートでの労働者保護政策は称賛する。(10)宗教が生活で大きな部分を占めている。しかし大金所持を米国に申告しなかった宗教指導者はいただけない。(11)勉強には年齢は関係ない。私は78歳で妻は30歳。今も学ぶことが多い。もし若い実業家だったら、退職者村や観光施設に投資する。(26日・インクワイアラー、トーマス・ハトソン)

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